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ウイスキーがさらにおいしくなる水の選び方と黄金比


ウイスキーがさらにおいしくなる水の選び方と黄金比

 水と関わりの深いものの一つがお酒だ。日本酒も焼酎もビールも、いい水の産地にはいいお酒が生まれる。また、ウイスキーも水や炭酸水で割ることも多く、水とは切っても切れない関係にあるといえる。では、ウイスキーをよりおいしく飲むためには、どのように水を使ったらいいのだろうか? 家庭用ウォーターサーバーの水も活用できるのかを、洋酒メーカーのニッカウヰスキーで聞いてみた。

◆水の硬度は合わせるほうがいい

 解説してくれたのはアサヒビール株式会社マーケティング本部で洋酒を担当する山根卓也さん。ウイスキー文化研究所認定の「ウイスキーエキスパート」の資格も持つ。ニッカウヰスキーは現在、アサヒビールの子会社としてウイスキーの製造などを行なっている。

ウイスキーは『水が命』といっても過言ではありません。ウイスキー製造工程の全般において「水」を使用することから、豊富で良い水を必要とするからです。ニッカの蒸溜所は北海道の余市と仙台にありますが、それぞれすぐ近くをキレイな川が流れていて、そこの伏流水を一部使っています」(山根さん、以下「」内は同)

 NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』のモデルとなった、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝氏が余市を選んだ理由の1つは、水がキレイで豊富にあるからだ。スコッチウイスキーの本場であるスコットランドでも、蒸溜所の近くにはやはり川が流れているという。

「水には硬度があります。余市蒸溜所の付近を流れる余市川、宮城峡蒸溜所の付近を流れる新川ともに硬度20くらいの軟水です。その水の性格を十分理解したうえで最適なウイスキーの味になるような作り方をしています。ヨーロッパでは一般的にマグネシウムやカルシウムの多く含まれた硬度が高い水が多く、硬水に合わせた製法で作られています。

ウイスキーの割水には、ウイスキーの個性や特長によって相性がありますが、一般的には軟水から中程度の硬水が無難といわれています。ウイスキーとなじみやすく、適度なミネラル分によるまろやかさを持っていることがその理由だと思います」

 ウイスキーの味や香りを確かめるニッカウヰスキーのブレンダーたちは、ストレートではなくウイスキーと同量の水を入れてチェックするという。水を入れる理由は、そのほうがウイスキーの香りを引き出すことができるからだ。

ウイスキーの香りを引き出すには水と1:1の割合がオススメ

ウイスキーの香りを引き出すには水と1:1の割合がオススメ

「水を加えることでウイスキーの香りは、花が開くように立ち上ってくるのです。この香りを楽しむにはウイスキーと水を1:1で割ることをオススメしています。ブレンダーもこの方法でテイスティングしています。『トゥワイスアップ』という飲み方ですが、バーでリクエストすればバーテンダーさんの技も加わって最高の一杯を頂けますよ」

 試しに「ザ・ニッカ 12年」で、トゥワイスアップを飲んでみたが、ストレートでは強く感じる香りが、まろやかで落ち着いた感じになった。度数は20度くらいになり、ウイスキー本来の味や酔い心地もしっかり味わえる。1:1で割るときのポイントは、いずれも常温にしておくこと。冷たすぎると香りがうまく湧き上がってこないからだ。

 水を使って、ウイスキーをさらに楽しめる飲み方があるというので、山根さんに教えてもらった。

ニッカウヰスキー余市蒸溜所(写真:DO PHOTO)

ニッカウヰスキー余市蒸溜所(写真:DO PHOTO)

◆魔法の呪文は「ワン・ツー・スリー」

「ウイスキーは日本では『水割り』がポピュラーだと思います。みなさんお好みの割合で作っていらっしゃると思いますが、オススメの水割りの作り方があります。ニッカでは『ワン・ツー・スリー』と呼んでいる、ウイスキーと水と氷の比率です」

 ウイスキーと水は1:2でグラスに入れる。氷はウイスキーの3倍ではなく「3個」入れるということだそうだ。アルコールは15~16度となり、味と香りを楽しむことができる「黄金比」とのこと。タンブラーに1センチほどウイスキーを入れ、水と氷をたっぷり入れたような水割りとは違い「水割りって、こんなに香り高く味わい深いものだったのか!」と、目からうろこが落ちるので、ぜひ試してみよう。

「水が付きもののウイスキーの楽しみ方を、もう一つご紹介しましょう。『ウイスキーフロート』です。水にウイスキーを注ぐのですが、混ぜるのではなく『浮かべる』のです。普通に注ぐと勢いで混ざり合ってしまうので、あらかじめ水と氷を入れておいたグラスに、ウイスキーを、マドラーなどを伝わせて静かに流し込んでいきます。アルコールは水よりも軽いので、透明な水の上に琥珀色のウイスキーの層が浮いている状態になります」

 光に透かして見ると、2層に分かれたグラスが美しい。これを静かに口に運ぶ。最初に来るのは、ウイスキーそのものであるストレート。続いて氷で冷やされた部分が舌を心地よく流れていく。つまりロックだ。飲み進めていくと水とウイスキーが混ざり合った水割りの味に変わる。

「フロート」にすると1度に3つの違った楽しみ方ができる

「フロート」にすると1度に3つの違った楽しみ方ができる

「1つのグラスで3つの味が楽しめるのが『フロート』なのです。バーテンダーさんに頼めば作ってもらえますが、特に難しい技術は必要ないので、ご家庭でもできます。今回ご紹介したように、ウイスキーは水を加えるとさまざまな顔を見せてくれます。よりおいしい飲み方を探していた方、ハイボールやカクテルがメインだった方も、一度お試しいただけたらと思います」

 水で育ち、水と相性抜群のウイスキー。香りを引き出しつつ楽しむのであれば、お気に入りのウォーターサーバーの水を使わない手はない。軟水なら国産ウイスキーにベストマッチ! できれば氷も同じ水から作って浮かべてみたい。

   

参考

ニッカウヰスキー NIKKA LIFE

DO PHOTO