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水の成分やおいしさが数値でわかる! 家庭でできる検査キット


より賢い「水生活」を送れる「雨水タンク」に注目!

 ウォーターサーバーを導入している人なら、ふだんから水の味に対して敏感なのではないだろうか。また、水への意識が高い人は、地域の水道水を始め、市販のボトルウォーターや湧き水など、身のまわりにある水全般に興味を持っていることも少なくない。日本は世界的に見ても水の安全性が高いことが知られているが、実は様々な水道水の成分を簡単に自分の目で確かめることができる「水検査キット」が市販されているのをご存じだろうか? 今回はそのキットを、実際どのように使うのか体験してみた。

◆水道水の残留塩素の量で水道管の安全性が見えてくる?

 一般の人でも簡単に水の性質を調べることができるこの検査キットは、「共立理化学研究所」から発売されている「パックテスト」という製品だ。同社は1952年に試験紙の製造販売から始まり、1973年には誰でもどこでも簡単に水の検査ができる「パックテスト」を開発。その後も分析用品や分析機器を作り続けている。同社企画部の加藤クインさんはこう説明する。

「1980~90年代から環境問題への意識の高まりで、市民団体さんなどが自主的に川の水や地下水を調べる動きが活発になり、工場や行政機関だけでなく、一般の方々からの水質検査製品へのニーズが多くなりました。『川の水調査セット』や『井戸水検査セット』などもありますから、調べたいものに応じてお使いになっているようです」(加藤さん、以下「」は同)

「おいしい水検査セット」1728円(税込み)

「おいしい水検査セット」1728円(税込み)

 この「おいしい水検査セット」、プロ向けの製品なのかと思ってしまうが、そうではない。一般の人が購入して使える製品だ。使いみちの多くは学校の理科の授業や夏休みの自由研究だ。例年8月の終わりごろになると、急に需要が高まるとのこと。

 今回はその中で、そのものずばりの商品「おいしい水検査セット」を試してみることにする。これは水に含まれている残留塩素の量と、カルシウムマグネシウムを合わせた全硬度を調べることができる。

「日本では上水道から運ばれてくる水は、必ず殺菌用の塩素が含まれています。この味やにおいが気になるという方もいますが、家庭の蛇口から出る水に残留塩素が含まれているかどうかは、実はとても重要なことなのです。もし残留塩素がまるでない状態で出てくるとしたら、配管に異物があるとか雑菌が繁殖していて塩素が消費されているという可能性があるからです」

「カルキ臭い」とか「おいしくない」、「トリハロメタンを生成する」…など何かと悪者にされがちな水道水に含まれる残留塩素だが、実はとても大切な役割を担っていたのだ。家庭用ウォーターサーバーがあれば日常の飲み水は安心としても、赤ちゃんや小さいお子さんのいる家庭では特に、お風呂や洗濯の水も安全であるに越したことはない。

 ではさっそく「おいしい水検査セット」を使ってみよう。

◆水によって残留塩素も硬度も違いがハッキリ!

 パッケージには残留塩素の検査と全硬度の調査の2種類が、5回分ずつ入っている。使い方はどちらも同じで、非常に簡単だ。試薬の入ったチューブに水を吸い込ませ、軽く振って混ぜる。すると水に含まれている残留塩素やカルシウム、マグネシウムなどのイオンに反応して色が変わってくる。そして、付属の冊子に掲載されている「標準色」と見比べ、どの程度かを判断するのだ。注意すべき点は、残留塩素は水と混ぜてから10秒後、硬度は30秒後の色を見ること。それ以上放置すると化学反応が進んで色が変わってしまうからだ。

チューブ先端のラインを抜いてからスポイトのように水を吸い込ませて、軽く混ぜるだけ

チューブ先端のラインを抜いてからスポイトのように水を吸い込ませて、軽く混ぜるだけ

「数値はだいたいの目安と考えてください。色が0.2と0.4の中間くらいでしたら数値も中間くらいと見ていただければいいと思います」

付属の冊子を参考に色を確認

付属の冊子を参考に色を確認

 東京都水道局が管理する水道水で確かめてみたら、水1Lあたり0.2mgくらいと出た。水道法では1Lあたり0.1mg以上と決められているからまったく問題なかった。全硬度も同時に調べてみたところ1Lあたり50mgくらいの色になり、東京都の標準的な硬度と考えることができる。

 さて、そうなると性質の違う水で試してみたくなるもの。硬度304mg/Lと硬度の高い世界的ミネラルウォーター「エビアン」を測ってみた。すると水を入れてすぐ色が濃く変わりだし、30秒後に標準色と照合したところ、最大数値の200mg/Lを振り切るほどの濃い色になってしまった。残留塩素については色が変わらず、まったく入っていないという結果となった。天然のミネラルウォーターをボトリングしているから当然である。

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エビアンを使った試験。予想通りの結果となった

「このテストは残留塩素と全硬度を調べて『水のおいしさ』の目安を測るものなので、例えば海外の水道水を飲んで大丈夫かどうか…といったことを調べることはできません。でも、ふだんお使いの水や旅行先の湧き水がどんな性質かなど調べてみたら、違った楽しみが増えるかもしれません。また、残留塩素に関しては、震災後の水道インフラの復旧時のチェックに使われたこともあります

 確かに、自分の家の水道水を改めて確かめてみたり、旅先でおいしい水にあったらその成分を測ってみたり…といった使い方は楽しそうだ。また、春の引っ越しのシーズンだけに、新居の水道水がどうもおいしくない、気になる…といった場合にも使えそうだ。

さらに、災害時には飲み水はウォーターサーバーがあれば確保できるが、水道水が復旧した際、各家庭での水質確認などにも確かに効果的だろう。有効期限もあるが非常用品の中に、この水の検査キットを入れておいてもいいかもしれない。

 

 

参考

共立理化学研究所