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ウォーターサーバー市場調査その5 水マーケットの主流は女性だった!


ウォーターサーバー市場調査その5 水マーケットの主流は女性だった!

 水に関しての市場調査第5弾の今回は、前回に引き続き「日本宅配水&サーバー協会」事務局長の芹澤卓道さんに、水の種類やウォーターサーバーを選ぶ際のポイントなどをうかがう。

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──お水には硬水と軟水がありますが、どちらを選んだらいいんでしょうか?

「1500mg/Lとか2000mg/Lとか、硬度がかなり高いお水が日本でも売られています。確かに硬度の高い水は、便秘の方のお通じがよくなったり、スポーツ後の栄養補給などにはいいかもしれません。ですが、硬度が高すぎるものだと下痢になるという方もいるので、毎日飲むというのは、日本人の体質には若干合わないかもしれません。味に関しては、好みがありますが、ミネラルも多ければいいというものでもないと思いますね。

 そもそも昔から日本人は、山から海まで下りてくる川の距離が短いので、あまりミネラルが多い水を飲んできていないんですね。硬水の多いヨーロッパなどは、その距離が長いので、途中で鉱物がいっぱい含まれていて、彼らは昔からそういう水を飲み慣れている歴史があるのです。だから、日本人に硬水が合うかといったらそうとも限らないと思います。西洋料理の硬い肉を柔らかく煮るとかは硬水が向きますが、日本料理特有の出汁をとったりするような料理には、昔から飲み慣れている軟水のほうが合うという声も多いですね。そもそも日本は水道水も軟水ですし」(芹澤さん 以下「」内は同)

――なるほど、硬度に関しては用途によって選ぶといいかもしれませんね。

「そうですね、基本的にお水は無味無臭で当たり前なので、各社でそんなに違いがありません。ミネラルの種類は各社で多少違いはありますが、栄養分といっても差がつくものでもありません。

 本来、ウォーターサーバーは、重いペットボトルを自分で運ぶよりも、自宅まで届けてもらえて、冷たいお水とお湯がすぐ出る便利さが魅力です。お子さんが自分で飲めるというのも利点の1つですね。熱湯が出るということで、お子さんが火傷しないように、チャイルドロックをつけたりして、各社工夫もしています。それにお水なので、お子さんがジュースを飲むより虫歯にならなくていいだろうということもあります。

 品質も、基本的に保健所の許可を取ったものしか世に流通していないので、食品衛生法に触れるところはありませんから安心・安全です。以前は、魔法の水とか、がんに効くとかうたったお水もありましたが、今はあまり聞きませんし、お水の業界自体が健全になってきたと思います。安心・安全については、メーカーを越えてサーバーの研究をしたり、清潔な工場の在り方の業界基準を設けたり、今、我々も取り組んでいるところです」

◆タンクは上置き? 下置き?

――サーバー自体に関しては、何か変化はありますか?

「これは各社の考え方なんですが、お水のボトルが重く持ち上げるのが大変なので、下に置くタイプを採用しているところもありますし、床に近いとホコリなどをかぶりやすくなることから、衛生面を考えてタンクは上に置いたほうがいいという考えのところもあります」

――確かに、ボトルが上だと設置する時大変だし、下だとホコリが…。一長一短ありますね。

「容量的には12リットルの普及がいちばん多いですね。海外では19リットルが圧倒多数です。でも日本に持ち込んだ際、19リットルだと配達員が腰を悪くする…というので普及せず、12リットルになったんです。最近は、さらにコンパクト化が進んでいて、6リットル、7リットル、8リットルというものも出てきています。どちらかというと、ある程度年配の方や、消費量は多くないけど、ちょっと飲んでみたいという方向けに、小型サイズが出てきている感じですね」

「日本宅配水&サーバー協会」事務局長の芹澤卓道さん

――オシャレなデザインのものも増えてきていますよね?

「そうですね。海外には、ボトルがペンギンの形になっているものなどもありますが、日本ではまだ見かけませんね」

――ペンギンボトルですか! かわいいですね~。海外のほうが、やはりそういう意味では進んでいるんですね?

「そもそも水道水から直接、水が飲めるのは、日本とシンガポールとあと数か国くらいで、あとの国は、水は買うものだというのが昔からの認識なんですね。

 日本で、現在のような近代的な水道が整備されたのは、30~50年前というところなのですが、江戸時代から用水が作られ始め、徐々に各家庭に水が供給されるようになっていった歴史があります。家庭の水が飲めるのが当たり前という、非常に恵まれた環境だったので、水を買うという意識があまりなくて、買うようになったのも、ごくごく最近です。1990年代後半くらいに『エビアン』が、“若者の腰のベルトにボトルをつけて持ち歩いて飲む”というスタイルを提案して、それを最初に『日経新聞』が取り上げて、それ以降、どんどん雑誌などでも掲載されるようになったんです」

――若い人から広まったんですね。

「はい。当時は清涼飲料というと缶コーヒーや炭酸ジュースがメインだったので、20代前半の男性が主な購買層でした。ですが宅配水は、25~35才くらいの赤ちゃんから小学生くらいのお子さんのいる家族、お母さんが現在主流で、女性のほうが水を意識されているんですが、お水のペットボトルが登場するまでは、女性が自動販売機で清涼飲料水を買うということはあまりありませんでしたね」

◆サーバーのメンテナンスも選ぶ基準に

サーバーのメンテナンスも選ぶ基準に

――では、サーバーのメンテナンスはどのくらいでするのがいいのでしょうか?

当協会としては、“イヤーメンテナンス”という名前で、1年に1回はメンテナンスしてください、というアピールはしています。海外では、アメリカや中国、韓国あたりは、サーバーはお客さんが買うものという認識なんですね。冷蔵庫と一緒で、お水のボトルは近くから買って使うのですが、サーバーは基本的には買い取りなので、壊れるまでずっと使い続けている人がほとんどです。ヨーロッパでは、サーバーは“借りるもの”という考え方が根強くて、“4か月に1回は最低でもメンテナンスしよう”と、呼びかけている団体や、10か月に1度、交換するという基準を作っている会社もあります。やはりサーバーは、コップと同じで消毒をしていても、容器の中は汚れてしまいますから、何らかの形で洗浄はしてほしいですね。

 日本はサーバーが3万~10万円前後で売られていた時期もありましたが、今はレンタルが主流です。無料から2000円くらいで貸し出しているところが多いですが、メンテナンス料が含まれているものもありますので、選ぶならメンテナンスをきちんとしてくれる会社を選ぶのも1つだと思います」

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 以上、2回に渡って「日本宅配水&サーバー協会」に、一般的な市販水やウォーターサーバーの種類と現状について話を聞いた。日本のマーケットのメインは女性ということで、さらなるオシャレでかわいいウォーターサーバーの登場も待ち望まれるところだ。