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世界水紀行<2> 美しく重厚なドイツの水に関する世界遺産


世界水紀行<2> 美しく重厚なドイツの水に関する世界遺産

 さまざまな種類の水がスーパーやコンビニの店頭で手に入り、家庭用ウォーターサーバーの宅配水でも日本や世界の名水が味わえる現代ですが、世界各国には、まだまだ私たち日本人のあまり知らない「名水スポット」がたくさんあります。

 今回、水に関する世界遺産「世界水紀行」の第2弾はドイツ連邦共和国。環境先進国であるドイツは、水の品質も高く、水道水を飲むこともできます。国内の水道水はほとんどの地域が硬水でカルキを多く含んでいることから、日本人など軟水を飲み慣れている人には、ミネラルウォーターを飲む人も多いようです。

 ドイツには41の世界遺産(文化遺産38、自然遺産3)が存在します。その中で今回は、人気の高い水に関する3つのスポットに注目してみました。

◆世界最大の干潟「ワッデン海」

世界最大の干潟「ワッデン海」

 ワッデン海は北海沿岸部にあり、2009年に自然遺産に登録されています。全長500km、総面積11000キロ平方メートルにもわたる世界最大の干潟で、オランダからドイツ、デンマークの3か国にまたがって世界遺産に登録されています。

ワッデン海

 1日4回、6時間ごとに繰り返す干潮と満潮により、海と陸地が繰り返されており、その多様な環境により、無数の動植物の生活圏となっています。砂州では、ゼニガタアザラシが日光浴をしていたり、鳥の群れが飛んでいく姿を見ることもできます。この地で生息している動植物は先の3か国の1997年「三国間ワッデン海計画」により守られているそうです。

【ワッデン海へのアクセス】

 東京・成田~ロンドン経由でドイツ・ハンブルクへ約12時間。ハンブルクからクックスハーフェンまで車で約2時間。

◆魔女伝説でも有名な「ライン渓谷中流上部」

魔女伝説でも有名な「ライン渓谷中流上部」

 2002年に文化遺産に登録されたライン渓谷中流上部は、ラインラント=プファルツ州の都市コブレンツとビンゲン・アム・ラインの間にある、全長65mのライン川の渓谷です。その登録範囲は約272キロ平方メートルに及び、緩衝地帯は約346.8キロ平方メートルに及びます。

 ライン川は先史時代より南北ヨーロッパ間の文化交流に最も重要な経路のひとつで、その川辺には多くの城塞が作られ、渓谷には今なお、おとぎ話に出てきそうな古城や森林、中世の歴史を残す村々が存在しています。

ライン渓谷中流上部

 ライン川流域のマインツからコブレンツ間は、はるか昔から「ロマンチック・ライン」と呼ばれ、そのシンボル的存在が、コブレンツから約35km上流にある高さ130mの切り立った岸山「ローレライ」。ここは魔女伝説でも有名です。

 昔、この山で川の妖精が金色の髪をすいていて、それを目にした船乗りたちは、あまりの美しさに舵を誤り船もろとも岩に激突した…というのです。この伝説は、ドイツの古典学者であるハインリッヒ・ハイネによる『ローレライの歌』で世界的に有名になりました。

ライン川クルーズ

 ライン川クルーズはとても人気で、リューデスハイムで乗船前、あるいは乗船後にワイン酒場めぐり、ぶどう畑の上に現れる古城や宮殿などの美しい景観が四季を通じて船上から堪能できることから、ヨーロッパでも人気の高い観光地となっています。

【ライン渓谷中流上部へのアクセス】

 東京・成田からドイツ・フランクフルトまで約12時間。フランクフルトからリューデスハイムまで、列車で約1時間。リューデスハイムからコブレンツまでは観光船で約4時間。観光船は4月初旬~10月末まで運航。

◆当時の街並みが残る「ランメルスベルク鉱山と古都ゴスラー」

ランメルスベルク鉱山

 産業の黎明期にドイツの非鉄金属のランメルスベルク鉱山と、それによって栄えた歴史都市であるゴスラーが1992年に文化遺産に登録され、2010年にはその採掘や冶金に活用された排水や水力の管理システムが拡大登録されたのがこの世界遺産。

 ランメルスベルク鉱山は、紀元前から採掘が行われていたといわれています。金、銀、銅など、さまざまな金属が産出されていますが、中でも銀は10世紀に大規模な鉱脈が発見されて以来、1000年以上採掘が続けられ、隣接するゴスラーを発展させたとのこと。その後、1980年代には銀をはじめすべての鉱脈が枯渇し、1988年に閉鎖され、現在は「ランメルスベルク博物館」として、当時の様子を伝えています。

古都ゴスラー

 オーバーハルツ水利管理システムは、ランメルスベルク鉱山の南側に位置し、約800年間使われてきており、後にヨーロッパ各地の鉱山に導入され、水力発電の基礎となったといわれています。これは、採掘で発生した地下水を排水し、同時に採掘した鉱物を運び出すというシステム。鉱山内に設置された直径約9mの巨大な4台の水車が、地下水で坑道が冠水するのを防いでおり、皮袋に入った銀を運びあげるのにも活躍していました。

 ランメルスベルク鉱山により栄えた古都ゴスラーは、ハルツ山脈北側に位置しています。10世紀後半から16世紀にかけて、ローマ皇帝ハインリヒ2世が銀貨を鋳造させ、皇帝の宮殿(カイザープファルツ)を建設し大きく発展しましたが、その後衰退。その当時の街並みが当時のままの姿で残っています。

 また、ハルツ山脈の最高峰であるブロッケン山には、魔女が集まるという伝説があり、現在もその名で、街のあちこちに魔女の看板などが掛けられているそうです。

【ゴスラーへのアクセス】

 日本・成田から、アムステルダム経由でドイツ・ハノーファーまで約14時間。ハノーファーからゴスラーへは電車で約1時間半。ゴスラーからランメルスベルクまでは約1km。徒歩でも行けるが、詳しい説明付の見学ツアーもある。

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 いかがですか? 環境大国ドイツの水にまつわる世界遺産は、文化と歴史を感じる美しくも重厚な場所ぞろいですね。中でもライン川クルーズは、日本人にも人気の高い観光スポットです。1度は訪れてみたい、「名水スポット」のひとつではないでしょうか。