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年度末の決算目前のいま、日本の「水の収支」についても考えてみた

年度末の決算目前のいま、日本の「水の収支」についても考えてみた

「収支」という単語は、経理処理などの際に目にすることがあるが、実はお金に関してだけでなく何がしかの出入りがある場合にも使われる。そういう意味では、水にも収支があるという。これは水道料金の支払いのことではなく、私たちの生命や生活の根幹にかかわる重大な収支のことらしい。ではその、水の収支とは何なのか…? 統計上の数字などを見ながら、解き明かしていきたい。

コスモウォーター

◆水の「収入」と「支出」とは?

 日本は国土は小さいながら、世界でも水に恵まれている国だ。季節は春夏秋冬と変化に富んでいて、日常的に雨が降る気候であるうえ、梅雨や秋雨など降雨量の多い時期も存在する。また総面積の7割前後が山林で、水を蓄えやすい環境が整っている。砂漠だったり雨期と乾期の差が激しかったりする地域からしたら、水天国のような国ではないだろうか。水道の歴史も室町時代からの記録が残っているし、江戸の町でも治水や水道が発達していたことが知られている。

 水自体は日々の暮らしから農業、工業まで広く使われるため「水資源」という言い方をされることがあるが、「水収支」という言葉は耳慣れない。これはどういう概念なのだろうか? 国土交通省が公開している資料を見ると、「水収支」についての記載があった。

 収支というからにはまず、水の「収入」があるはず。これは雨によって得られる水のことだという。日本の年間降水量は、約6500億立方メートル。これは同省が1986~2015年までの降雨量から算出した平均値で、東京ドームに換算すると52万4000杯以上になる。

 この水がさまざまなことに使われるわけだが、その前に引き算しておかなければならないことがある。それは、水の蒸発だ。せっかく降った恵みの雨だが、2300億立方メートルがそこから消失してしまうといわれている。つまり、全体の約35%にあたる水が空気中に消えていくことになる。残った4200億立方メートルが、最大限利用することができる理論上の値になり、専門的には「水資源賦存(ふそん)量」と呼ばれている。

 では実際に人間によって消費される「水の支出」は、1年間にどれくらいなのか? 同省が2016年を観測した資料によると、生活用水として約147億立方メートル、工業用水として約112億立方メートル、農業用水として約538億立方メートル、その他、養魚用、消雪用、火力発電所等用、建築物用などに約63億立方メートルの水が使われた。合計すると約860億立方メートル。先ほどの水資源賦存量から引くと、3300億立方メートルも余るので、資源的には十分ではないかと思われがちだが、実は蒸発する以外に海への流出がある。

 1年間の河川流出量ランキングを見ると、1位の信濃川が163億立方メートル、2位の阿賀野川が142億立方メートル、3位の最上川が138億立方メートル(いずれも「河川便覧2006」より)となっており、全国の河川を合わせたらかなりの量が海へ流れていることになる。また、降った雨の一部は流出するだけでなく、地面に深く浸み込んで地下水になる。

雨は空から贈られる「水の収入」

雨は空から贈られる「水の収入」

◆コツコツと蓄えられた地下の豊富な天然水

 ウォーターサーバーでは、地下水が原料となることが多い。富士山系の地下水では「プレミアムウォーター」「うるのん」「コスモウォーター」「フレシャス」「富士桜命水」「富士の湧水」などがある。また、「アルピナウォーター」は長野県、「アクアセレクト」は三重県、「日田天領水」は大分県のそれぞれ地下深くからくみ上げられている。

 地下水も、前述したようにもともとは雨水だ。降った雨が地面に浸み込み、長い時間をかけて地中深くに到達する。このとき、水は土壌や岩石層でフィルタリングされていく。地表に近い浅い部分では落ち葉や土が、おおまかなろ過装置の役割を果たすが、やがて何重もの岩石の層をくぐりぬけて地下水脈に到達する。ウォーターサーバーで使われているような天然水は、地下数百メートルから1000メートルといった深い場所から採取されており、雨水に混ざっているさまざまな不純物はほとんど除去されている。

 また、岩石の間を通るとき水には、鉱物(ミネラル)が含まれていくことも知られている。含まれる物質は岩石の質によって変わってくる。主に一般的な水に溶け込んでいるのはマグネシウムとカルシウムで、いずれも人間の体に必要なミネラルだ。このミネラル分の含有量が多いと「硬水」という種類の水になる。日本は地質的にミネラルが多量に含まれる場所は多くはなく、「軟水」が一般的。軟水は硬水よりミネラルは少ないものの、飲み口がスッキリしていると評される場合が多く、国内のウォーターサーバー各社の水もほとんどが軟水だ。

 富士山系の水では、さらに「バナジウム」というミネラルが含まれる。このミネラルは富士山周辺の地下水に多く、他の地域ではあまり見られない。バナジウムは健康への働きが期待されるミネラルのため、そこも富士山の水の人気を後押ししているようだ。

地上の水は地面に浸み込みながらミネラルを含み、おいしい天然水となる

地上の水は地面に浸み込みながらミネラルを含み、おいしい天然水となる

 豊富な水量とキレイにろ過されミネラルをバランスよく含んだ日本の水は、まさに貴重な「資源」といえるだろう。地下を流れる天然水は20年以上という長い時間をかけて少しずつ浸透し、そこに到達することがわかっている。

 降った雨がどこに行き、どれだけ使われているかなど日ごろ意識することはないが、こうしてデータで見ると、日本はまさに「水の国」であることが実感できるのではないだろうか。

 

 

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