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ウォーターサーバー市場調査その4 天然水やミネラル水の違いとは?


ウォーターサーバー市場調査その4 天然水やミネラル水の違いとは?

 依然、猛暑が続く今夏、水関連商品の市場調査第4弾として近年、特に注目の高まっているウォーターサーバーの普及率などを探るため、記者は「日本宅配水&サーバー協会」へ向かった。事務局長の芹澤卓道さんにお話をうかがう。

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――そもそもウォーターサーバーが普及しはじめたのはいつ頃からなんでしょうか?

15年くらい前に宅配水が普及しはじめました。もともと日本人には水を買う文化がほとんどないということもあり、発売当初は業務用や飛行機のファーストクラスに乗っているような、富裕層のお客様を対象に販売を始めましたが、なかなか普及しませんでした。その理由には、日本ではウォーターサーバーというものを知らない人が多く、そんなに大きな浄水器はいらないと言われたり、当時の富裕層の中心世代であった50~60代以降の方には、お水は水道水で問題ないという方も多かったのです。

 その後、赤ちゃんから小・中学生のお子さんがいらっしゃる25~40才手前の比較的若い世代の方に購入していただくように。それからずっと継続して使われているという方も多く、2LDKのアパートやマンションのテレビの横に置いてある、みたいな感じですね」(芹澤さん 以下「」内は同)

――価格的には発売当時はどのくらいだったのでしょうか?

「価格は今とほとんど変わっていません。当時、2リットルのペットボトルが平均230円くらいで販売されていて、6本まとめ買いすると12リットルで1400円くらい。一方、ウォーターサーバーは、サーバーを無料~2000円でお貸し出しして、12リットル前後のお水のボトルを平均2~4本別途購入する、という現在と同じシステムで、月3000~5000円前後という感じです」

◆ウォーターサーバーの水には2種類ある

「大きくは、天然水とRO水の2つに分けられます。

 ひとつ目は天然水です。これは、特定の採水地から採水した地下水のことで、ろ過や沈殿及び加熱細菌以外の物理的・科学的処理を行っていないお水です。富士山などの水源から天然水を汲み上げていて、店頭などで販売されているペットボトルのミネラルウォーターや、宅配便などで配達される水はこのタイプが多いですね。海外のお水では、『ハワイの水』などもこのタイプで、ボトルに詰めて船で運んできています。ヨーロッパで売られている天然水は、“空気に触れないようにボトリングする”というのが天然水の基本的な考え方。なので、ろ過や煮沸はしていません。

 もうひとつのRO水は、逆浸透膜(Reverse Osmosis Membrane)という超微細フィルターを通過させた水です。アメリカなどで販売されているのはこのタイプが多く、日本では従業員が配達し、空容器を回収するリーターナブル宅配水がこのタイプとなります。0.0001ミクロンの微細孔フィルターなのですが、井戸水や天然水、水道水など摂取した水を、このROフィルターに通して不純物を除去すると、限りなくH2Oに近い状態になります。そのお水に各社それぞれのミネラル分を添加しているのです」

「日本宅配水&サーバー協会」会員が使用している一般的なRO水用フィルター

※画像:「日本宅配水&サーバー協会」会員が使用している一般的なRO水用フィルター

――ミネラルは各社、違うわけですか?

「はい。一時流行った海洋深層水には、深海からとれるミネラル分をRO水に添加するといった感じですね。さまざまなミネラルから注出したものをいろんな配合で添加しています」

――それで若干味が違ったりするんですね?

「そうですね。ですが、基本的にお水は無味無臭ですから(笑い)。味をつける、ということはしていないですね」

――たしかに…(汗)。お水というと、単純に全部H2Oだと思ってたんですけど、RO水の場合は人工的に限りなくH2Oに近くするんですね?

「純粋なH2Oというのは実は難しくて、水には、若干の何らかのミネラルが混ざっています。コンタクトレンズを洗ったり、精密機械に使う洗浄水は、超純水のH2Oですが、逆にこのお水を飲んでしまうと、体内にあるミネラル分を全部吸収して尿として体外に出してしまうので、体にあるミネラル分が失われる可能性があります。だから、超純水のままで飲料水にするのはおすすめできませんね」

◆天然水をたくさん採っても涸れないのか?

天然水をたくさん採っても涸れないのか?

――ウォーターサーバーの普及率は現状どのくらいなんですか?

「5~6%というところですが、2015年の販売台数は330万台くらいです」

――素朴な疑問なのですが、たくさん天然水を採っても、お水はなくならないんですか?

「そうですね、今のところ水が涸れたという話は聞いたことがありません(笑い)。

 天然水のメカニズムとしては、海の水が水蒸気で雲になり、雨が降って地中にその水が浸透し、それが何百年・何千年もかけて沁み込んだものを汲み出して、今、私たちが飲んでいるわけです。世界的に飲まれている『エビアン』でいえば、ものすごく広大な敷地を持っているので涸れることはないようです。敷地内に家屋などなく、すべて自然なんですよ。

 日本の場合、富士山の水などが有名ですが、以前、あまりにも水を採りすぎたせいで、山中湖の水が減ったというニュースがありましたが、減ったままなのかというと、しばらくするとまた一杯になっていますから、別の要因だと思います。それに、飲料水と比べると、工業用水や農業用水のほうが使っている量は圧倒的に多いですし、地下水自体、膨大な量がありますから問題ないと思います

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 日本に「水を買う」という文化が定着し、さらに宅配水が普及してまだ15年。当時と価格的にはほとんど変わっていないというのも驚きだ。次回は引き続き、「日本宅配水&サーバー協会」の芹澤さんに、水やウォーターサーバーを選ぶ基準について教えてもらう。