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薬剤師さんに聞いた薬と水の大事なお話


薬剤師さんに聞いた薬と水の大事なお話

 インフルエンザ、ノロ、ジカ熱など、最近は季節を問わずに流行する傾向がある。病気のときにお世話になるのが薬だ。市販の薬も病院の処方薬も、飲むときに必要なのが「水」であることは周知のとおり。薬を飲むのに適した水の摂り方があるならば、ぜひとも知っておきたい。そこで、街の薬局で日々患者さんと接している現役薬剤師さんに「薬と水」について聞いてみた。

◆薬を飲むとき水が必要な理由

 今回、話をしてくれたのは三和薬局(横浜市)の薬剤師・郡家(ぐんげ)まつ子さん。まずは基本的な薬の飲み方を把握しておこう。私たちに一番身近な薬は、西洋薬の錠剤や粉末だろう。どのように飲むのが適切で、効果を引き出しやすいのだろうか。

「まず温度ですが、最適ということであれば37℃くらいのぬるま湯ですね。人間の体温に近いので、無理なく消化・吸収されるからです。冷水でも問題はないのですが、胃の中で溶けて小腸で吸収されるのに多少時間がかかってしまうことがあります。薬をしっかり溶かして吸収させるためには、コップ一杯、約200ccの水を飲むことを心がけてください。反対に水を飲まないのは禁物です。時々、錠剤をそのまま無理に飲み込んでしまう人がいますが、喉に引っかかると薬の成分によって粘膜を傷つけ、ひどい場合は潰瘍になることがあるのです」(郡家さん、以下「」内は同)

薬と水

冷水より、ぬるま湯の方が効果を引き出しやすい

 電車の中などで水なしで無理やり薬を飲むような行為は、十分な効果を得られないばかりか別のトラブルになってしまう恐れがあるわけだ。たとえば、ウォーターサーバーにはお湯と冷水と両方の蛇口が付いている。これを利用すれば、わざわざポットでお湯を沸かす手間もなく、ちょうどいいぬるま湯にできて便利だ。

   

 ところで同じ水でも、薬の服用には避けた方がいい水の種類があると、郡家さんは話す。

「硬水にはカルシウムとマグネシウムが多く含まれています。薬の成分にはカルシウムとくっつきやすいものがあるので、薬の働きを低下させてしまいます。ですから硬水のミネラルウォーターは利用せず、軟水の水で飲むようにしましょう。炭酸水も、胃薬を中和させてしまったり鎮痛剤の効果を弱めてしまったりといった性質があるので注意しましょう」

 最近では炭酸水も種類が豊富になり、日常の飲料として飲んでいる人も多いから注意したいところだ。

 また、薬が苦いからとか、たまたま手元にあったからといった理由で、水以外の清涼飲料水やお茶などを用いて薬を飲む人がいる。誰でも一度くらいはやってしまったことがあるだろう。これも効き目を低下させる原因になるのだろうか?

「コーヒーや紅茶、日本茶などにはカフェインが含まれています。たとえば総合感冒薬の中には解熱や鎮痛のためにカフェインが入っている製品があります。コーヒーなどで飲むとカフェインを過剰に摂ってしまうことになり、薬の効果を低下させたり睡眠に支障をきたしたりすることが考えられるのです。特に高齢者は代謝が落ちていて、薬の成分が長く血液中に留まる傾向があるので注意が必要です」

 食後に軽い気持ちで、お茶で薬を飲んでいた人はやめた方がいい。特に高齢の家族がいる場合は、ぬるま湯で飲むようにすすめよう。

牛乳もアルカリ性でカルシウムが多く入っているので、薬の服用には向いていません。薬のカプセルやコーティングには胃の酸では溶けず、小腸のアルカリ性寄りのpH値で溶けるものがあります。牛乳で飲むと小腸に届く前に胃で溶けてしまうため、薬の効果がなくなってしまうんです。ジュースの場合は、グレープフルーツ果汁に注意。フラノクマリンという物質が肝臓の代謝酵素の働きを弱めてしまい、不必要に薬の成分を体内に留めてしまうことがあります。もちろん、薬を飲まないときにグレープフルーツジュースを飲むことは何も問題ありません」

薬と水

薬の服用には軟水が適している

◆漢方は熱湯で溶いて香りも吸い込むのが正解

 さて、西洋薬の上手な飲み方はわかった。では、漢方薬はどう飲むのがいいのだろう? 風邪薬も胃腸薬も漢方由来の薬はけっこうたくさんある。

「漢方の中でも『○○湯』という名前のものは煎じ薬から作られているので、で注意したいのは、そのまま飲むよりも『お湯に溶かしてから飲む』方が良いものがあることです。100~150ccくらいのお湯に溶かすといいでしょう。溶かす際は熱湯でかまいません。東洋医学では、そのときに立ち上る香りも効果があるといわれています。飲むときは人肌くらいに冷ますと、飲みやすいと思います」

 漢方薬には溶かすタイプがあることに気づいていない人は、けっこういるのではないだろうか。郡家さんによると、無理に溶かさなくても大きな問題はないとのことだが、できる限り推奨されている飲み方をした方がいいだろう。

「この冬は特にノロウイルスが猛威をふるっています。手洗いとうがいが何よりの予防法です。かかってしまった場合、脱水症状を起こすこともありますから、ぬるま湯でいつでも水分補給できる態勢を整えておけるといいですね」