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【メーカーレポ】オリジナルの水パッケージ「Dパック」に秘められたイワタニの企業理念

【メーカーレポ】オリジナルの水パッケージ「Dパック」に秘められたイワタニの企業理念

 ガスとガス関連器具で創業以来90年の歴史を持つ岩谷産業は、天然水「富士の湧水」を2003年から手掛けてきた。今回は、同社がどのようなコンセプトのもと、宅配水事業を行ってきたかについて掘り下げてみたい。

◆リターナブルからワンウェイ方式への転換

 ガスと水は確かに電気と並ぶライフラインであるが、なぜガス関連企業の岩谷産業が宅配水事業を手がけることになったのだろうか。同社西日本営業部担当部長・阿部周作さんはこう話す。

「ガスは主に煮炊きや暖を取るために使われます。ガス器具についても同じで、いわば冬場の商品なんです。そこで、夏場もお客様に喜んでもらえるものはないかと考えていたところ、天然水『富士の湧水』に行きつきました。天然水『富士の湧水』はガスとは逆に、暑い時期にニーズが高まるんです」(阿部さん、以下「」内は同)

 同社には、天然水「富士の湧水」を提供するにあたり、一つの強みがあった。それは「プロパンガスで培ったインフラ」だ。タンクに詰めて供給されるプロパンガスは、交換のためにスタッフが各家庭を回る。水を届けるのもこれを応用すればいい。しかも同社は沖縄を除く46都道府県に販売拠点がある。

「ガスとともに地域の生活インフラを支えるチャネルの幅を広げようと考えたわけです。弊社の企業理念は『世の中に必要な人間となれ、世の中に必要なものこそ栄える』です。水は命のもとであり、災害のときにも真っ先に必要となるものですから、宅配水事業はまさにこの理念にかなうものでした」

 この言葉は、同社の創業者である岩谷直治氏が唱えたもので、長年にわたるガス事業はこれを体現したものだ。同社はまず、ガロンボトルのリターナブル方式(使い終えたボトルを回収し再利用する方式)で天然水「富士の湧水」の供給を始めた。

「開始からしばらくは、この方式をとってきました。しかし、安全性と環境保全を両立できないかと考えるようになりました。ガロンボトルは回収しますから、廃棄されるものが少なくエコなイメージがありますが、洗浄に1本あたり40リットルくらいの水が必要になるんです。12リットルの天然水のために3倍以上の洗浄水を使うことに疑問が出てきたんです。そこでさまざまな素材を検討した結果、現在の『Dパック』になったのです」

「Dパック」は使い切りタイプで、柔らかいポリエチレン製。耐熱性に優れているため、高温のまま水を充填することができ、パック内を清潔に保つことが可能だ。また、袋は2層構造になっており、内側には「EVOH」という食品の風味や品質を損なわない素材が貼られている。同社ではこの「Dパック」のために、新工場も建てた。

厳しい品質管理のもと天然水「富士の湧水」は作られている

厳しい品質管理のもと天然水「富士の湧水」は作られている

「敏感な人の場合、水に樹脂のニオイが残っていることに気づくことがあるのです。富士山からの恵みをできるだけそのまま届けたいと、この素材を採用することにしました。ただ、ガロンボトルから『Dパック』に切り替わるにあたり、お客様には戸惑う部分もあったようです。切り替わることで何が違うのかなど当時9万件あったすべてのお客様のところに営業スタッフがうかがい、説明して回りました」

 ウォーターサーバーの水は、安全で安心できるということのほかに、おいしさも大事な要素だ。樹脂のニオイは、実際、言われなければ気がつかない程度かもしれない。しかしボトル仕様変更時の対応といい、顧客の声に真摯に応えようという姿勢がひしひしとうかがえるエピソードだ。

◆進化し続けるウォーターサーバーとサービス

 天然水「富士の湧水」の良さを伝えるために、進化させてきたのは容器だけではない。ウォーターサーバー本体もニーズに合わせて変わってきた。現在のウォーターサーバーは第4世代にあたるが、当初より日本製にこだわっている。

「最初のウォーターサーバーは、ガロンボトル仕様でした。第2世代は『Dパック』仕様のもの。第3世代になって、卓上タイプも加えました。この間に、ボタンの数を減らしてお客様が迷わずに使えるような改良を施していきました。そして現在の第4世代のウォーターサーバーにするにあたり、ボタンのデザインをアイコンでわかりやすくし、内部クリーニング時間を自動的に学習するマイコン制御を搭載したんです」

 実は、クリーニング機能を働かせているときは、ウォーターサーバーを使うことができない。そこで、あまり使っていない時間をマイコンが覚えて、その間に自動クリーニングを行ってしまえばユーザーの利便性を損なわないのだ。

 また同社ではこのほど、水の新製品として「Jパック」という商品の発売も開始した。

「この『Jパック』という商品は、パックに水を出すためのコックが初めからついているので、ウォーターサーバーがなくても天然水『富士の湧水』を飲んでいただけるものです。冷水や温水はもちろん出ませんが、常備水として手軽においしくて安全な水を飲んでいただきたいのはもちろんのこと、災害用のストックにも便利だと考えたからです」

コックをひねるだけで簡単に水が出せる「Jパック」

コックをひねるだけで簡単に水が出せる「Jパック」

「Jパック」の「J」は、常備水という意味とともに、「日本の水」という意味もこめられているそうだ。

 水もウォーターサーバーも、それに関連するサービスも、まさに「世の中に必要なもの」として、丁寧に幅広く提供しているのが岩谷産業の最大の特長といえるだろう。

 

 

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