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記録的な暖冬で雪不足に!? 飲料水や生活用水への影響は…?

記録的な暖冬で雪不足に!? 飲料水や生活用水への影響は…?

 2019~2020年にかけての冬季は、全国的に暖冬となった。全般的に気温が高かったため、北国の山あいでも雪の量が例年に比べて少ないところが多い。山に雪が降らないということは、春の雪解け水も少なくなるはず…。ということは、水不足になったりすることはないのだろうか? 今回は、気象や地質関係の資料などをもとに、その懸念について調べてみた。

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◆観測以来最小の積雪量を記録

 本来もっと寒いはずの冬が暖かいということは、防寒対策を厳重にしなくてもよかったり、光熱費が抑えられたり、雪国では雪かきの手間が省けたりと、メリットはいくつかある。しかし、冬が寒くなくては困ることもある。暖房器具や冬物衣料が売れなくなるとか、農作物の収穫に影響が出るといったことだ。実際、北海道から鹿児島までキャベツやダイコンなどの生育がよく、廃棄しないと値崩れを起こすほどたくさんできてしまっていることが報告されている。

 暖冬によって起こる現象の一つが「降雪量不足」。気象庁は、特に日本海側で雪が降らない傾向が続いていると発表。石川県や新潟県などの豪雪地帯の降雪量の少なさは記録的だという。雪が不足すると困ることの一つが、ウインタースポーツができなくなること。暖冬で気温が高いと、せっかく降った雪もすぐに溶けてしまう。近年、雪質のよさで海外からの観光客にも人気の長野県の白馬では、2019年12月の降雪量は5センチで、観測を開始した1980年以来最少を記録した。同地では12~1月の期間は例年200センチクラスになるというから、まさに異常な状態だ。

雪不足はウインターレジャーに大きな打撃

雪不足はウインターレジャーに大きな打撃

 過去の記録をさかのぼってみたところ、2007年3月に国土交通省が発表したレポート「少雪・暖冬傾向における水資源への影響について」に、次のような記述があった。

「今冬は記録的な少雪・暖冬であり、少雪により流域内の水資源量が例年に比べ相当少ないこと、暖冬により融雪時期が相当早まることから、水資源を融雪に多く依存する地域においては春先以降の水利用や河川環境等に大きな影響が生じる可能性が懸念されます」

 2006年12月から2007年2月は気温が高く、北陸地方の降雪量は平年比9%だったという。そして、主要ダムの貯水率は、北海道、東北、関東、四国地方で50%を下回っていた。そのため、春先からの雪解け水に頼る地域での水不足が懸念されたらしい。

 日本の水道水の場合、水源のほとんどが川や湖だ。雪解け水が少なくなると川に流れ込む水も少なくなり、水不足の原因となる。しかし、この2007年は中国、四国、北九州で取水制限が行われたものの、夏場に雨がよく降ったため深刻な事態にまで至らなかった。冬場の降雪量が少なくても、どこかでバランスよく雨が降ればいいのかもしれないが、確実に雨が降るという保証はない。

◆降水量による地下水への影響は?

 このように河川や湖やダムの水は雪が少ないと減少することがあるが、地下水はどうだろう。地面の下を流れる水は、実は成り立ちがすべて同じではない。地下の非常に浅いところを流れる「伏流水」は、地上を流れている川の水が、浸み込みやすい地質などの影響で地表の下に潜り込んだもの。源流は川であることが多いため、降水量の影響を受けやすい。

 一方、地下水は伏流水とは違い、川の水ではなく最初から地下を流れてきている水。地下の固い岩盤の層の上を流れていることが多い。その場所は浅いところでは10メートル程度、深いところでは数百メートル単位になる。いずれも雨水が地面に浸透していったものが由来だ。ということは降雪量や降水量が何らかの影響を及ぼすことになるはず。

 実際、深度が浅いところにある地下水は雨や雪が不足すると減る傾向があるが、深い場所に存在する地下水は、ダイレクトにそれらの影響を受けることは少ないことがわかっている。雨や雪が地面に吸い込まれてから地下深い場所に達するには、長い時間がかかるからだ。

水道水は川が主な水源

水道水は川が主な水源

 では、地下水を利用しているウォーターサーバー用の天然水は大丈夫だろうか? 「サントリー南アルプス天然水サーバー」によると、採水している井戸の深さは数十メートルで、そこにある水は20年以上も時間をかけて浸透してきたものだという。「プレミアムウォーター」は富士山麓の地下200メートル地点から水をくみ上げているが、これは60年以上とのこと。

 つまり、今年雪が降らなかったからといって、ウォーターサーバー用の水が影響を受けることはまずあり得ないといっていい。深い場所を流れる地下水は、非常に長い年月の間に蓄積されてきているからだ。といっても、地下水も無限ではない。地域によっては採水量の制限などもあり、各メーカーはそれらのルールに則っておいしい水をくみ上げている。また深い場所の地下水は、地形が変わるような大きな地震によって出なくなることがある。しかし、メーカーによっては複数の採水地を設けて、こうした断水リスクに対処している。

 暖冬によりダメージを受ける業種や商品ジャンルも多々あるが、ウォーターサーバー用の水については、水不足を心配する必要はなさそうだ。

 

 

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