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温泉のポテンシャルを最大限に引き出す「飲泉」 その効能は?


温泉のポテンシャルを最大限に引き出す「飲泉」 その効能は?

 都内では観測史上初となる11月での積雪を記録するなど、例年に比べて寒いといわれている今年の冬。こんな寒すぎる冬には、温泉にゆっくり浸かって体を芯から温めたいと思う人も多いだろう。そして、温泉好きの人のなかには、浸かるだけでは満足できずに、健康のためにその温泉を飲む人も少なくないのだ。

◆飲泉はヨーロッパで盛ん

 温泉を飲むことは、俗に「飲泉」と呼ばれており、日本よりもヨーロッパなどで盛んなのだという。社団法人日本温泉協会のホームページでは、ドイツやイタリア、フランスなどで飲泉が盛んな要因について…、

「これは、ヨーロッパ諸国の温泉地は医療と密接に結びついた療養地となっているケースが多く、飲泉が身体に良い作用があることが早くから明らかになっていたことが挙げられると思われます。

 また、泉温が低く加熱せずに入浴することが難しい温泉が比較的多いことや、日本人のように入浴の習慣を持たない人々が多いことも飲泉が盛んに行われるようになった要因ではないかとも考えられます」

 と、解説。さらに、ヨーロッパでは“温泉医”と呼ばれる医者がいて、その温泉医が処方して飲泉することが一般的だと紹介している。また…、

「飲泉をするための容器は『飲泉カップ』と呼ばれ、これに温泉を汲んで「クアパーク」と呼ばれる保養公園をゆっくり散歩しながら、少しずつ温泉を飲んでいきます」

 とのことで、もっぱら保養施設での飲泉が定着しているようだ。「飲泉カップ」も、形や素材のバリエーションが豊かで個性的だという。そういった道具にこだわっている点などからも、ヨーロッパでの「飲泉」が文化として根付いていることがよく分かる。

◆日本での飲泉の基準とは?

日本での飲泉の基準とは?

 一方、日本でも飲泉は行われているが、ヨーロッパほど盛んではなく、“温泉医”と呼ばれる専門の医者の監修のもとに実施されているケースは皆無に等しい。しかし、日本国内でも近年、飲泉所を設ける温泉施設も増加しており、徐々に温泉愛好家の間に浸透しているようだ。

 とはいっても、どんな温泉でも飲めるわけではない。温泉には、有害な物質が含まれていることがあり、それらの含有量が多い場合は、もちろん飲むべきではない。また、衛生面の問題もあり、湯船の温泉水をそのまま飲んでしまうのもお奨めはできない。

 環境省の「温泉利用基準(飲用利用基準)」によると、16歳以上の大人については、「ヒ素」「銅」「フッ素」「鉛」「水銀」「遊離炭酸」の各成分に対して「飲用許容量」が定められている。

そして、15歳以下の子供については、「知見が必ずしも十分にないため、原則的には飲用を避けること。ただし、例外的に飲用する場合には、医師の指導を受けること」とのことで、基本的に飲泉はできないこととなっている。

 そのほか、飲む場所は「飲用に供する湯栓等は公衆衛生が確保できるように限定し、その場所を明確に表示すること」と限定する必要があるとのことだ。また、飲泉が可能なのは各都道府県からの許可を受けた施設のみとなっている。

◆どんな温泉が何に効く?

どんな温泉が何に効く?

 温泉には、その成分によって様々な効能があるが、飲泉の場合はどうなのだろうか。日本温泉協会の公式サイトで紹介されている、温泉を飲んだ際の泉質別適応症は以下のとおりだ。

【泉質→適応症】

  • 塩化物泉→萎縮性胃炎、便秘
  • 炭酸水素塩泉→胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)
  • 硫酸塩泉→胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘
  • 二酸化炭素泉→胃腸機能低下
  • 含鉄泉→鉄欠乏性貧血
  • 含よう素泉→高コレステロール血症
  • 硫黄泉→耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症

「適応症」とは、温泉に入ったり飲んだりした場合に、治癒効果を発揮する病気や症状のこと。ただ、あくまでも症状や苦痛を軽減するものであり、病気を完全に治す効果があるというものではない。

 そんな「適応症」だが、温泉に入った場合と飲んだ場合では、同じ泉質でも異なってくるという。たとえば「塩化物泉」の場合は、浴用だと「きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症」、飲用だと前述のように「萎縮性胃炎、便秘」が適応症となっている。

 そういう意味では、温泉のポテンシャルを最大限に発揮するには、ただ温泉に入るだけでなく、やはり飲んだほうがいいといえるかもしれない。

 ちなみに、飲用の源泉水を販売・宅配をしている温泉施設も多い。なかには無料で持ち帰ることができる施設もあるようだ。

◆家庭で温泉水を楽しむことも…

家庭で温泉水を楽しむことも…

 また、飲泉は実際に温泉地に行ってするのが基本だが、ミネラルウォーターとしてボトルに入って売られている温泉水も少なくない。

 ネット上の通販サイトでは「財宝」「温泉水99」「からだに温泉水」「飲むおんせんVeil」「観音温泉水」などといった銘柄が販売されているのが確認できる。これらの製品は、飲料用の水なので基本的に常用も可能。特に1日の飲用量などを気にする必要はない。

 普段はお気に入りの家庭用ウォーターサーバーの水、体調や気分よっては温泉水でメンテナンス…というのもいいかもしれない。

 様々な効能が期待できる飲泉。この寒い冬を乗り切るためにも、実践してみるのもよさそう。とはいえ、一般的なミネラルウォーターとはちょっと異なるので、安全性や飲む量には、しっかり注意。温泉施設ごとの注意事項を守って、適切な方法で楽しもう!

   

【参考】

飲泉について 日本温泉協会