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ウォーターサーバー市場調査その8 医師が教える正しい水の飲み方


ウォーターサーバー市場調査その8 医師が教える正しい水の飲み方

 水が人間の体にとっていかに大事か、しかも体のさまざまな不調に水が関係している…ということについて前回はお伝えした。今回も引き続き、『不調を治す水の飲み方・選び方』(KADOKAWA)の著者で、心療内科医・医学博士、『もりしたクリニック』院長の森下克也さんにお話をうかがう。

◆硬度150の常温の水をちびちび飲むのが正解

硬度150の常温の水をちびちび飲むのが正解

――普段飲む場合にはどんなお水がいいのでしょうか?

「たとえばファミリーマートで売っている『ファミマの天然水‐宮崎県 霧島‐』は、硬度が150ですが、その程度の一般的に安価に手に入る硬水がいいですね。硬度としてはさほど高い方ではありませんが、毎日飲むと水としては、まったくの軟水よりおすすめです。軟水はむくみやすいですからね。日本の料理などには軟水の方が合いますが、飲み水には硬水がおすすめです。そして、カリウム、アトリウム、マグネシウムがほどよく入っているものがいいと思いますね。それを常にちびちび飲むのが大事です」

──ちびちび飲みは、寝起きからですか?

「まず、朝起きたらコップ1杯の水を飲みましょう。就寝中は水分を摂らないので、起床時は軽度の脱水になっているからです。朝昼晩の食事の前後30分はいったん飲むのをやめます。これは、食事に際して分泌される胃酸が薄まるのを防止するためです。そして、夜は寝床に入る1~2時間前にちびちび飲みは終了します。それ以降も飲んでしまうと、夜中に尿意で目が覚めてしまうことがあるからです」

――やはり常温で飲むのがいいのでしょうか?

「はい、常温の水をちびちびと飲むこと。そうすると、常に水分が補給されている状態になりますし、水の吸収がよくなり、胃腸への負担も軽減されます。まだ暑い時期ですが、冷たい水は、基本的に飲まない方がいいですね。体を当然冷やすことになりますし、冷たいという刺激性を持っているので、冷たいものばかり飲んでいると冷たいものを渇望するようになるんです。そして、冷たい水じゃないと飲んだ気がしなくなる。そうすると過剰摂取になって、どんどん体が冷えてくるので、非常によくないのです。だから、夏でも常温がおすすめです」

『もりしたクリニック』院長・森下克也さん

『もりしたクリニック』院長・森下克也さん

――どうしても冷たいものが飲みたい時もありますが…。すごくのどが渇いた時とか。

「冷たいものは嗜好品として飲んで、常用するのは常温の水を飲むというのがいいですね。ちびちび飲んで、のどが渇いたという状況にできるだけしないことが重要です。のどが渇いたという時はコップ1杯の冷たい水を飲めばといいと思いますが、そのくらいにしておくことですね」

――なるほど、わかりました。では、お水の硬度は症状別に選ぶといいんでしょうか?

「先にあげたような、めまいや食欲不振、立ちくらみ、だるい、肥満といった不定愁訴がある人の場合は、どちらかというと軟水より硬水の方がいいですね。軟水だと体に水を溜め込んでしまう傾向がなきにしもあらずなんです。

 硬水がいい理由は、ミネラル分を補えるのと、水はけをより良くするからです。ミネラル分が入っていることによって、溜まっている水を排出してくれる。硬水には体に溜まっている水に動きをもたらす効果があるのです。軟水が決して悪いわけではありませんが…」

――むくんでいたり、水が溜まっている人にはよりいいんですね?

「たとえば、精神的にイライラする人や、浮き沈みが強いという人の場合は、『コントレックス』のような、硬度がけっこう高い、カルシウムを多く含んだ水がいいですね。動悸がするとか、便秘がちという人は、炭酸水ですが『ゲロルシュナイダー』など、マグネシウムの入っているものがおすすめです。マグネシウムが豊富で炭酸水じゃないお水は、あまり一般的には販売されていないのですが、専門店などに行けば買えます。フランスのミネラルウォーターは、少し値段が高いのですが、硬度が500くらいのものもあります」

◆水を変えれば1か月で体に変化が!?

水を変えれば1か月で体に変化が!?

――水素水はどうですか?

「どうでしょうか…? 世の中には健康に良いとされる科学的検証がなされていないものがたくさん売られていますが、科学的効果が実証された『機能水』というのは、アルカリイオン水だけです。アルカリイオン水は、近年、さまざまな効果が注目されていて、最近の医学文献では、体脂肪を減少させる抗肥満効果、記憶や学習効率の改善効果、アトピー性皮膚炎の改善作用、アルコールの解毒作用による二日酔いの改善作用、抹消の血流を改善させることによる降圧効果、血糖値改善効果などが報告されています」

――そうなんですか! ところで、不調を訴えていた人が、常温の硬水の水をちびちび飲むようにすると、どのくらいで効果がみられますか?

「わりと変わる人は早いですね。1か月もしないくらいで変わります。効く人にはちょっとしたことで非常に改善の手助けになるということです」

――ところで先生は、体の不調などの原因がお水にあるのではないかというのに気づかれたきっかけは何ですか?

「もともと私は西洋医学と東洋医学の両方を勉強しているのですが、西洋医学ではあまり水そのものは重要視されていなくて、人間の体の6割は水分ですが、血液にしろ、リンパ液にしろ、西洋医学では水分の中に溶け込んでいる物質(赤血球、白血球、ナトリウムなど)の方を重視するわけです。水そのものにはまったく注目していないんです。

 ところが、東洋医学の漢方では、血の巡り、気の巡り、水の巡りという3つが大切だというんです。それらを順に勉強していく中で、水そのものの滞りと過不足がすごく大事ということに気がついて、これらをドッキングさせた方がいいと思うようになったんです」

――なるほど。

「それで、いろいろ検査しても異常がみられないけれど、不調、先ほどの不定愁訴ですが、それを訴える患者さんが多かったので、いくつかの治療法と組み合わせ、飲む水や飲み方を改善するよう指導したところ、改善する人が増えていったのです」

――不調を訴えるような患者さんは、どのような方が多いのでしょうか?

「典型的なのは更年期の女性が多いですね。ホットフラッシュなどの更年期に現れる症状や生理前の不調も、水と関係があります。水の飲み方や摂取水などによって改善できる余地がある、ということです」

◆疲れている時やお酒を飲んだ翌朝は硬水を

疲れている時やお酒を飲んだ翌朝は硬水を

――日頃からちょびちょび飲みを実践するのが大事なんですね。

「人間の体の中では、水は非常に大きな健康上のウエイトを占めています。いろんな病気の前段階、これを未病といいますが、まだ健康に戻れる段階の人に、水の巡りが悪いケースが多いんです。そういうところをよく認識して、お水はさほどお金もかかりませんし、改善してみると体調にいいですよ、ということです」

――硬水を選ぶ時に注意することはありますか?

「硬度とミネラルの成分ですね。硬度が高い場合は、人によっては下痢をするケースもあります。世界で一番硬度が高いお水が『ドナウォーター』なのですが、硬度が5169もあるので、飲み慣れていれば別ですが、いきなり飲んでしまうと下痢をすることがありますね。

 それから、硬水は赤ちゃんには飲ませないでください。赤ちゃんも下痢をしてしまう可能性がありますので。硬度150くらいなら赤ちゃんでも大丈夫だと思いますが。授乳中のお母さんは問題ないですね。あと、疲れが溜まりすぎていたり、体調不良がある時は、硬度を上げて飲んでみたりするのもいいですね

──炭酸水はどうなんでしょう?

「炭酸だから体にいいというようなことはあまりないですが、炭酸水は体をあっためる方向に働くので、冷え性の人にはいいかもしれませんね」

──お酒を飲む時には同量の水を飲んだ方がいいともいいますが?

「お酒は体をむくませるので、翌朝は、硬水をしっかり飲むといいですね」

──最近、私、お腹周りに脂肪がついて、脚もむくんでいるようなんですが…。そういう場合も硬水がいいんでしょうか?

「水太りしている場合は、硬水で“水はけ”をよくすれば、脂肪も少しは減るかもしれませんね(笑い)。以下に、目的別のおすすめミネラルウォーターをあげておきますので、参考にしてみてください」

  1. ■筋肉の働きを良くする、イライラや不安の解消、頭が重い、手足がだるい、疲れやすいなどの症状を改善したい時は──カルシウムやイオンが多い『クールマイヨール』(硬度1612)や『コントレックス』(硬度1468)がおすすめ。
  2. ■動悸、不整脈、心筋梗塞などの心臓病と脳卒中の予防や改善、免疫力の強化、便通の改善、カゼの予防には──マグネシウムやイオンが豊富な『ゲロルシュナイダー』(硬度1310)などがおすすめ。
  3. ■高血圧、心臓病、むくみの予防や改善、血圧を下げる、筋肉、血管の働きを良くする、倦怠感、食欲不振などを改善したい時は──カリウムやイオンが多い『ヴィッチーカタラン』(硬度82)や『ヴァルス/Vals』(硬度111)などがおすすめ。

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 病気でもないのに体がだるい、なんとなく不調が続くという時や、むくみ改善などには水の飲み方を見直すべき…というのは驚き。効果を求めて硬水を指名買いするのもいいだろうし、日頃からちょびちょび飲みを実践するならば、ウォーターサーバーも最適だ。明日からさっそく正しい“水生活”を実践しよう!

【プロフィール】

『もりしたクリニック』院長・森下克也さん

森下克也(もりしたかつや):1962年高知県生まれ。医学博士。久留米大学医学部卒業後、浜松医科大学診療内科にて、永田勝太郎博士に師事、漢方と心療内科の研さんを積む。著書に『決定版「軽症うつ」を治す』『薬なし、自分で治すパニック障害』(角川SSC新書)などがある。

『もりしたクリニック』東京都品川区荏原3-7-5和田ビル2階

☎03-5750-2832(診療は予約制)